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全日本プロレス分裂騒動/白石社長のコメント「武藤商店からカンパニーへの脱却ができるのかどうか」

(選手の反応は?)
  みなさんのご想像の通り、抵抗感というか、聞く耳すら持たないというスタンスが圧倒的に多かったですが、冷静にこの10年間、なにが悪かったのか、裏の経営面は選手もわからないですから、このままでは衰退してしまうから、だから今こういう改革をしないといけない、会社としての目標を掲げたうえでやっていかないといけない。そういう話をしていったら3時間くらいかかりますけど、そうすると選手もなんとなく会社を守る、プロレスを守るというのは完全にリング上だけではなくて、経営にも積極的に意見をしていくものなんだという前向きな意見をする選手も何人かいましたし、その結果、残留の方向で検討しますという意見も出てきています。


(武藤さんと意見が合わなかったのは経営上のこと?)
  そうですね。リング上のことは、天下の天才レスラーですから。ただ、経営していくにあたって、お客様に楽しんでいただく、感動していただく、その対価としてチケットを買っていただくわけですから、楽しんでもらうためとなると、マッチメークもマンネリ体質ではなくて、誰にでもチャンスを与える。固定選手だけが上に行くという仕組みは、私としては納得いかない。やっぱり、天才レスラーから見る目線と、私みたいな経営者感覚で見る目線、当然すり合わせはしましたが、やがり過去を反省しない点がいちばんの問題点だったかなと思います。
  会社というのは、一にお客さん、二に働いている従業員、三に支えていただく取引先、四番目に株主です。この4つのベクトルが一つの方向性に向かっていれば、会社というのはどんどん良くなっていきます。それがバラバラだと、会社はいい方向に向かいません。昔のサービスも、選手個人個人ではやっていましたけど、会社全体としてサービス精神あふれる会社ができていたかというと、僕は疑問でした。営業も社長もそうですけど、お客様には感謝の気持ちを持って接さないといけないですし、プロレスラーもリングを降りたら紳士たれと。それが馬場さんの教えだったと思いますし、リングを降りて紳士的なレスラーの方のみとしか契約したくないので。
  ファンから抗議の電話であるとか、クレームの電話が会社にかかってくるのは異常事態だと思いますので、そういう部分がないように紳士の集団、紳士のプロレス団体にしていきたいと思っています。


(選手の契約に関しては?)
  残留宣言を正式にされた選手に関しては、6月いっぱいで契約を解除して、7月1日に新しい契約に切り替えます。残留しない、武藤選手に合流するという選手に関しては、7月、8月で決まっている部分もあるので、取引先様にご迷惑がかからない日程で、ちゃんと巡業をこなしてもらいつつ、こなした選手から順次、選手契約を解除していく。人によっては6月いっぱいで選手契約を解除してフリーになる、武藤さんに合流する方、7月いっぱいで契約解除して武藤さんに合流する方、8月、9月で契約解除して向こうに合流する方もいるでしょうし。
  選手にも生活がありますから、そのプロテクトは極力、支障のない範囲内で解除してきたいと思っています」


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