有明コロシアム大会に見えたノアの明るい将来
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有明コロシアム大会に見えたノアの明るい将来

(2013年7月8日)

試合の趨勢を決めたKENTA選手のリバースgo 2 sleep

  7月7日に行われたNOAH有明コロシアム大会は、メインに"KENTA VS 丸藤正道"の切り札カードを持ってきた「箱舟新章」の将来を占う大会となった。
  が、観客の入りは正直さびしいものだった。主催者発表で5,400人。全盛期には1万人以上を集客していただけに、物足りなさは否めなかった。ただ、メイン終了後にKENTA選手が「信頼を取り戻し、この有明コロシアムも上段までいっぱいにする」と決意を語ったように、ここがスタートだと考えれば成功だったといえる。
  KENTA・丸藤両者のタイトルマッチは、36分を超すロングランとなったが、2人の動きは止まることなく激しい攻防を見せ続けた。この2人の試合は、エルボーの打ち合いとか張り手の打ちあいといった、意地のぶつかり合いという側面はほぼない。常に動き続けて技を出し合う試合になる。今回も、そうだった。
  試合序盤に、KENTA選手の攻撃で胸部にダメージを受けた丸藤選手の動きが止まり、若干テンポが悪くなってしまったが、両者はすぐに立て直しに成功。そこからは、観客が沸きっぱなしの素晴らしい試合となった。丸藤選手は不知火・改ポールシフトタイガーフロウジョンのフィニッシュホールドを放つが、KENTA選手は決して3カウントを許さない。そのたびに大歓声が上がった。最後は、KENTA選手のgo 2 sleepの2連発で熱戦に終止符が打たれた。

■ 前半戦に感じたNOAHの課題

  2人の戦いは、2006年にプロレス大賞ベストバウトを獲得している。今回も、それに違わぬ死闘となった。最後まで試合の行方はわからず、主導権が行ったり来たりのシーソーゲームで、飽きるところがなかった。こうした試合を続けていければ、KENTA選手が言う「信頼を取り戻す」ことも十分可能だろう。問題は、丸藤選手以外との試合でも同等の内容を残せるかどうかだろう。


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